物流倉庫の暑さ対策|暑くなる原因と具体的な改善方法を解説

物流倉庫の暑さ対策|暑くなる原因と具体的な改善方法を解説

「物流倉庫が暑くて、作業者の負担が大きい」

 「どこから対策すればいいのかわからない」

こうしたお悩みを抱えていませんか?

物流倉庫は天井が高く、フロア面積も広いため、一般的な建物とは異なる暑さ対策が必要です。また、搬入口の開閉や保管する荷物の量によっても、暑くなりやすさは変わってきます。

本記事では、物流倉庫が暑くなる原因や、暑さを放置した場合のリスクを解説します。あわせて、設備・環境面と従業員個人でできる対策、物流倉庫での送風機の設置例も紹介するので、ぜひ最後までお読みください。

▼この記事でわかる内容
物流倉庫内が暑くなる原因とは?
物流倉庫の暑さを放置する3つのリスク
【設備・環境編】物流倉庫でできる暑さ対策7選
【従業員編】物流倉庫でできる暑さ・熱中症対策3選
物流倉庫での送風機の活用方法

物流倉庫の暑さ対策は、建物の構造や作業内容に合わせて複数の対策を組み合わせることがポイントです。鎌倉製作所では、物流現場の暑さ対策に活用できる換気・送風・冷却設備を幅広く取り揃えています。

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物流倉庫内が暑くなる原因とは?

対策を検討する前に、まずは自社の倉庫がなぜ暑くなるのか、原因を把握しましょう。ここでは、物流倉庫が高温になる3つの原因を解説します。

▼物流倉庫内が暑くなる原因とは?
①|建物の外側から熱が伝わる
②|天井が高く広いため空調が効きにくい
③|搬入口から外気が入りやすい

①|建物の外側から熱が伝わる

物流倉庫では、日射によって温められた屋根や外壁から熱が室内へ伝わり、室温が上昇する場合があります。特に金属屋根は日射の影響を受けやすく、夏場には屋根表面が高温になることも珍しくありません。

高温になった屋根や外壁からは、熱が建物内部へ伝わり、倉庫内の温度上昇につながります。また、日中に屋根や外壁が蓄えた熱によって、夕方になっても室内に暑さが残るケースがあります。

断熱材や遮熱材が十分に施工されていない倉庫では外部からの熱の影響を受けやすいため、屋根や外壁への対策が必要です。

②|天井が高く広いため空調が効きにくい

物流倉庫は天井が高く、フロア面積も広いため、一般的な空調設備では冷気が行き渡りにくいのが構造的な課題です。また、倉庫全体を冷やすには大きな空調能力が必要となり、電気代も高くなりやすい傾向があります。

そのため、大型ファンで冷気を循環させたり、スポットクーラーで作業エリアを局所的に冷やしたりするなど、ほかの暑さ対策を組み合わせることが大切です。

③|搬入口から外気が入りやすい

トラックの荷積み・荷下ろしでシャッターや搬入口を頻繁に開放することも、物流倉庫が暑くなる原因のひとつです。搬入口を開放している時間が長いほど、夏場の暑い外気が倉庫内へ流れ込みやすくなります。

また、空調設備を稼働させていても、搬入口から冷気が外へ逃げるため、庫内の温度を一定に保つことが難しくなります。搬入・搬出の頻度が高い物流倉庫では、外気の流入と冷気の流出を抑える対策が必要です。

物流倉庫の暑さを放置する3つのリスク

ここでは、物流倉庫の暑さを放置することで想定される3つのリスクを紹介します。

▼物流倉庫の暑さを放置する3つのリスク
①|作業者の健康を損なう
②|現場の生産性が下がる
③|集中力が低下して作業ミスや事故が増える

①|作業者の健康を損なう

暑さ対策をしないまま作業を続けさせると、熱中症をはじめとした体調不良を引き起こすリスクが高まります。高温多湿な環境では体内に熱がこもりやすく、体温が上昇しやすいためです。

熱中症になると、めまいや倦怠感、頭痛などの症状が現れ、重症化すると意識障害やけいれんを引き起こすおそれがあります。特に、荷役作業など身体への負担が大きい作業では多くの汗をかきやすいため、こまめな休憩や水分・塩分補給が欠かせません。

②|現場の生産性が下がる

高温環境下では集中力や判断力が低下し、作業効率の悪化につながります。

例えば、商品のピッキングや仕分け、検品、梱包、荷積み・荷下ろしなどに時間がかかり、時間あたりの処理量が減少する可能性があります。また、暑さによってこまめな休憩が必要になれば、作業を中断する時間も増えるでしょう。

暑さ対策は、生産性を維持するうえでも重要な取り組みです。

③|集中力が低下して作業ミスや事故が増える

暑さによる集中力の低下は、ピッキングミスや検品漏れといった作業ミスだけでなく、フォークリフトの操作ミスなど、事故につながる可能性もあります。

例えば、商品番号や数量の確認を誤ったり、フォークリフトの操作時に周囲への注意が行き届かなくなったりするケースが考えられます。また、体調不良によるふらつきが、荷物や什器との接触事故につながる可能性もあるため注意が必要です。

安全性だけでなく、安定した物流品質を維持するためにも暑さ対策が求められます。

【設備・環境編】物流倉庫でできる暑さ対策7選

ここでは、物流倉庫の設備や建物そのものに施す暑さ対策を7つ紹介します。

▼【設備・環境編】物流倉庫でできる暑さ対策7選
①|業務用エアコンを設置する
②|スポットクーラー・気化式涼風機を設置する
③|換気設備を導入して熱気を排出する
④|送風機・シーリングファンで空気を循環させる
⑤|屋根・外壁に遮熱シートや遮熱塗料を施工する
⑥|屋根用スプリンクラーで屋根を冷却する
⑦|ビニールカーテンで冷却範囲を絞る

①|業務用エアコンを設置する

物流倉庫全体を根本的に冷やしたい場合は、業務用エアコンなど産業用の空調設備の導入が効果的です。倉庫の容積に見合った能力の機器を設置すれば、季節や天候を問わず室温を安定させられます。

ただし、大空間を冷やすため初期投資や電気代などのランニングコストが高くなりやすい点には注意が必要です。導入する際は、断熱・遮熱対策とあわせて実施し、冷気が逃げにくい環境を先に整えておきましょう。

②|スポットクーラー・気化式涼風機を設置する

特定の作業者や作業エリアだけを集中的に冷やしたい場合は、スポットクーラーや気化式涼風機が向いています。ダクトや吹き出し口から冷風を直接送るため、倉庫全体を冷やすよりもピンポイントで温度を下げられるのが特徴です。

例えば、検品や梱包など、同じ場所で長時間作業する固定作業場に設置することで、作業者への負担を軽減できます。倉庫全体の空調が難しい現場にも適しています。

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③|換気設備を導入して熱気を排出する

天井が高く、荷物や棚で空気が滞留しやすい物流倉庫では、上部にたまった熱気を継続的に排出できる換気設備が有効です。

屋上換気扇を導入する場合は、天井付近の熱気を屋外へ排出できる位置と、外気を取り入れる給気口を確認して配置します。

④|送風機・シーリングファンで空気を循環させる

送風機やシーリングファンで倉庫内に風を送ることも、暑さ対策として有効です。広範囲の空気を循環させることで、作業者の体感温度を下げながら、棚や荷物の周辺にたまりやすい熱気の滞留を抑えられます。

倉庫全体への空調設備の導入が難しい場合でも、必要な場所に設置して風を届けられるため、比較的取り入れやすい対策です。購入の初期費用を抑えたい場合や、一時的に導入したい場合は、レンタルサービスも検討してみてください。

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⑤|屋根・外壁に遮熱シートや遮熱塗料を施工する

遮熱塗料は、太陽光を反射して屋根や外壁の表面温度の上昇を抑える効果があります。建物内部に伝わる熱を減らせるため、夏場の室温上昇を抑える対策として有効です。

屋根や外壁からの熱の侵入を抑えることで、空調設備だけに頼らず、建物そのものへの暑さ対策ができます。ただし、効果は屋根材や塗料の種類、建物の断熱性能などによって異なるため、建物の状況に合わせて施工方法を検討しましょう。

⑥|屋根用スプリンクラーで屋根を冷却する

屋根から倉庫内に伝わる熱を抑えるには、屋根用スプリンクラーを設置する方法があります。屋根に水を散布し、水が蒸発する際に周囲の熱を奪う「気化熱」を利用して、屋根表面の温度上昇を抑える仕組みです。

屋根を直接冷却することで、室内に伝わる熱を軽減し、作業環境の改善につなげられます。ただし、導入後は水道代や設備の維持費がかかるため、散水量や稼働時間を調整することが大切です。

⑦|ビニールカーテンで冷却範囲を絞る

空調や冷風機の効果を無駄なく活かすためには、ビニールカーテンで冷却したい範囲を区切ることも効果的な対策です。物流倉庫は大空間であるがゆえに、冷気を絞り込まないと効率よく冷やせません。

作業エリアの周囲をビニールカーテンで仕切ることで、冷やした空気が拡散するのを防ぎ、少ないエネルギーで狙った範囲の温度を下げられます。既存の空調や冷風機と組み合わせることで、コストパフォーマンスを高められる方法です。

【従業員編】物流倉庫でできる暑さ・熱中症対策3選

設備を整えるだけでなく、現場で働く従業員への暑さ・熱中症対策も欠かせません。水分・塩分補給や適切な休憩などをルール化し、従業員が実践しやすい環境を整えることで、熱中症のリスクを抑えやすくなります。

ここでは、物流倉庫で従業員に実践してもらいたい3つの対策を紹介します。

▼【従業員編】物流倉庫でできる暑さ・熱中症対策3選
①|こまめに水分・塩分を補給する
②|空調服やCOOLEXなどの冷却グッズを活用する
③|WBGT値を測定して作業環境を管理する

①|こまめに水分・塩分を補給する

熱中症を防ぐためには、作業中にこまめな水分・塩分補給を促すことが大切です。大量に汗をかくと水分だけでなく塩分も失われるため、スポーツドリンクや塩分補給食品なども活用しましょう。

企業側は休憩時間だけに任せるのではなく、作業の合間にも水分を摂取できる環境を整える必要があります。給水設備や飲料を作業場所の近くに設置するほか、定期的に補給を促すなど、従業員が無理なく水分・塩分を摂取できる体制を整えましょう。

②|空調服や冷却グッズを活用する

空調服やCOOLEX、ネッククーラーなどを活用し、作業中の暑さを軽減する方法もあります。空調服はファンで衣服内に風を送り、COOLEXやネッククーラーは身体を直接冷やすことで、暑い環境での作業をサポートします。

物流倉庫では作業内容や場所によって暑さの感じ方が異なるため、業務に適した冷却グッズを選ぶことがポイントです。例えば、動きの多い荷役作業には動作を妨げにくい空調服、一定の場所で作業する場合にはCOOLEXなど、現場に合わせて使い分けるとよいでしょう。

企業側で冷却グッズを支給することで、従業員ごとの対策にばらつきが出にくくなります。

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③|WBGT値を測定して作業環境を管理する

物流倉庫では、WBGT(暑さ指数)を定期的に測定し、数値に応じて作業内容や休憩時間を調整しましょう。WBGTは気温だけでなく、湿度や日射・輻射熱なども考慮した指標のため、熱中症の危険度を判断する目安として活用できます。

また、2025年6月1日には改正労働安全衛生規則が施行され、職場における熱中症対策が強化されました。WBGT28℃以上または気温31℃以上の環境で、連続1時間以上または1日4時間を超える作業では、報告体制の整備や、対応手順の作成・周知が事業者に義務付けられています。

作業エリアにWBGT計を設置し、数値に応じて休憩時間を増やすなどの対応基準をあらかじめ決めておけば、熱中症リスクの高まりに応じた対策を取りやすくなります。

物流倉庫での送風機の活用方法

ここでは、鎌倉製作所の送風機を倉庫で活用する方法をご紹介します。

倉庫の出入口から外気を取り込む

開放した出入口や窓の周辺に設置することで、外気を取り込めるため換気促進となります。

また、送風機を倉庫の奥へ向けることで、外気を取り込みながら内部の空気を循環させ、滞留防止に役立ちます。

鎌倉製作所では必要な期間・台数だけレンタルできるため、暑い時期に合わせて導入いただくことも可能です。

参照:鎌倉製作所「送風レンタルサービス」

なお、自社の倉庫に合う設置方法や、具体的な製品の選び方について相談したい場合は、お気軽にお問い合わせください。

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まとめ|物流倉庫に合った暑さ対策を組み合わせよう

物流倉庫の暑さは、建物の構造や搬入口からの熱の侵入など、複数の原因が重なって生じています。放置すれば、作業者の健康被害だけでなく、現場の生産性や安全面にも影響が及びかねません。

まずは自社の倉庫がなぜ暑くなるのか原因を把握したうえで、設備・環境面の対策と、従業員個人でできる対策を組み合わせましょう。

なお、鎌倉製作所では、換気扇や送風機、冷却設備などの製品を通じて、さまざまな物流現場の暑さ対策をサポートしています。自社の倉庫に合った対策を検討したい方は、ぜひ一度ご相談ください。

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